やっぱ気まぐれロック - 7:40pm ( ゲスト: 上杉飛鷹 )

Posted by 美海 * mimi on 29.2014 ON AIR
________ 7:40pm



「 おかえりなさーい。 」


セットが変わって、食後の団欒に成っていた。
ギャルソンの格好に変わった坊が、お茶の支度を整えてゲストの前に置いてゆく。

お茶を配り終えた坊が、お盆を持ったまま片手で髪をかき上げる仕草をするも、オールバックに成った鶏冠には手が届かない。でも、まぁ・・・なんとなくのそのポージングは、もちろん。

ブリッジロックが自前で買うほど憧れちゃった、ついでに飛鷹くんまで仕草をし出した、理想の男の真似である。

そんな仕草はお手の物。もちろんドラマも見ているけれど、ナニセ一緒に居るプライベート時間のある、プライベートで普通に癖としてのナチュラルな仕草の方を目の前で見ている中身のキョーコだった。

海でのデートで・・・

海風に吹かれる髪をかき上げて、自分を見詰めてアドバイスしてくれた蓮。
なのに、その瞳を見詰めていたら・・・どうしてなのか・・・
・・・久遠を思い出していた自分。


中身の坊が一瞬だけ止まっていた時、坊の着ているシャツにも今日はブリッジに合わせてちょっとオシャレに~!と衣装さんが付けてくれたカフスが、きらっと照明に当たって光った。


「 おっ! 坊も決まってるな。今日は~!」


そんなお言葉に答えるようなのか・・・

テレビの中ではコーヒーをデスクに置かれているほうの蓮で、全くそんな事はテレビの中でしていないけれど・・・
蓮がお家でコーヒーを出してくれる仕草を真似してモー子さんに差し出し、椅子の背もたれに片手をかけて顔を覗き込む仕草をしていた。


「 あはっ、坊。よっ!男前っ。 」

「 あはは~、なんかそれっぽいやん~。 」


お褒めの言葉を雄生と慎一が掛けて、調子に乗って体重を背もたれに乗せた手羽にかけたら・・・
中がスポンジでズルっと・・・琴南奏江に片手で顔を押さえられていた。


「 さぁ、それでは・・・」

「 飛鷹くんも、琴南さんも、1~3番。一体ハーブを使っていたのは、どれでしょう? 」



_____ ドゥルルルル~~~

ドラムロームもお決まりに、ドラムロールに合わせて2人がコソコソ言い合っている。


「 決まりましたか? 」

「 はい、せーの・・・」


「 2番。スモーク・サーモンマリネ 」


_____ ドゥルルルルル~~~~


「 ハイそれでは、坊から、正解どうぞ~! 」

ドラムロールが続く中、ジャン!っと出した札。



“ 全部、入ってる。 ”



「 正解~! 全部に入っていました。 」


全部正解と云うパターンが多い、この番組。ええ~~っ!?と雄生も慎一も驚く中で、坊と石橋光は、イェ~イ!とハイタッチしていた。


「 えっ? お2人も知らなかったんですか? 」


琴南奏江がブリッジの雄生と慎一の2人に聞くと、うん、そうや。と頷いていた。

2番の緑の液体が、ぜ~ったい、そうだろっ。と思っていたので、今回こそはこれだけだと思っていたと言う。

そんな中、石橋光がなんのハーブが入っていたのかを、説明しはじめていた。



「 まず、1番のパイにもバターと一緒に練りこんだマージョラム。それにトマトのマンハッタン・クラムチャウダーももちろん、バジルが入っていました。2番は、掛けた緑のものが、松の実のジェノベーゼ風のバジルの変わりに、サーモンに合わせてディル・ウィード。巻いてあった貝割れにもチャイブが一緒にされていました。それと、ポテトチップはローズマリーの入ったコンソメ風味。3番は・・・ 」


3番にいたっては、ハーブのオンパレードであった。


まずは・・・ダックのお腹に詰めた、いろんなハーブ。
それを、小たまねぎとニンニクで香りを消して、スープにいたっては、漢方ハーブだらけ。
イメージ的に韓国の薬膳スープ、サムゲタン。奏江の大好きなスープだった。

言わなかったのは、飛鷹くんが言い張った・・・

“ 2番のポタッとかけたヤツ。 ”

だったので、献身的な女の子っ。& それに先輩も立て~の。だったので、言わないで居た。


・・・と云うのにも・・・



「 野菜が一杯入ってたんだよ。ね~っ。 」


と、石橋光と坊が首を傾げて微笑んでいるのを見て、シメシメと思っていた。
野菜嫌いも克服してくれていたのかどうかは、定かではないけれど・・・

“ キョーコが敦賀さんの家に行っていたから、敦賀さんの好みのものに一手間加えられました。” ちーん・・・

そんな感じの料理だったことは、今までの何年間でずーーっと知っていた奏江だった。


飛鷹くんやブリッジの先輩方とのトークに、相槌をキョーコも奏江も打つだけで
ヘイヘイ・・と2人で頷きながら聞いていると、それじゃぁ・・・
そう言い掛けたブリッジロック。


腕時計をしていた1人が自分の手首を確認し、腕時計を片手で包むように動かしていた。

そんな仕草も・・・


( ドラマの中で蓮がしている仕草だな・・・。)

そうも思うも、プライベートでも時々見かける仕草であった。

そこまで、真似せんでもええやろっ。っとツッコミた~い。なので片手を向けた時、ふと思い出してしまった・・・



( 久遠もしてた・・・ )



ホテルのサロンでおにぎりしか食べないで、私を待っていた時。

その時久遠は・・・



時計を見ながら私を待っていて、その後・・・話しかけて急に視線を自分に向けた時。

反対の手で時計を包んでいた。

手首の時計をユルユル動かしながらしていたアレ。
何も考えていないで居たけれど、敦賀さんと同じ仕草には・・・


突然思い出す。

( そうだ・・・お腹・・・)


お腹を出したくないと言った久遠の言葉に、パパって言っちゃった自分に・・・
今妊娠しているかもしれないんだった。と思い出し、ツッコミを入れようとしたその手羽をさっと引っ込めて、仲居立ちをした・・・のは・・・・・


両手にお腹をとっさに当てて、思い出していたからだった。



「 それじゃぁ、また、遊びに来てね。 」

「 気まぐれロック、次回までお楽しみに~~~! 」



ばいばーい。とキャストが全員バイバイしながら、はっと気付いて坊もカメラに向かって手を振っていた。






・・・・・・・8:00pm




_____ ハイ。お疲れ様でーす。



そう言ったスタッフの言葉と共に、モー子さんと飛鷹君がピンマイクを外している。

もうマイクに拾われる事のない、外しながらの二人の会話は・・・



「 オイ奏江。 ハーブと野菜で食欲刺激された。メシ行くぞ。 」


・・・だった。





その2人が何処に食べに行ったのかは、ご想像にお任せします。


でも・・・

奏江が心変わりしたのか、しなかったのかは、この食事での事だったのか・・・


・・・それは・・・その内に _____________





Love Letter from RT and CH