ぶらぶらしない・・・スペシャル 7:42pm

Posted by 美海 * mimi on 20.2014 ON AIR


________ ちゃららら・ららったった――― ・・・


パチパチパチパチ・・・・




漆塗りのテーブルには、テーブルクロスが掛けられて、後ろも横もLED影像は変わっていた。



草原の様な丘が広がり、遠くに高い木々も無く、窓際にぶら下がるフラワーバスケットから伸びる蔦がふわふわ風に漂っている。

その窓枠も、トスカーナの様な小さな街の歴史ある館のよう。

丘の上から臨む下に見える町並みの中に、古びた教会修道院の鐘が揺れている影像が映っている。

時折聞こえる鐘の響きの中には、先ほども置かれていたグランドピアノを演奏する奏者が変わっていた。その古の館に古くから仕える執事の様で、奏者が奏でるその曲は・・・

“ Romeo & Juliet ”

けれどProkofievのシンフォニーではなく、J・ Zefferelli のピアノ

そのメイン奏者の傍には、琴が置かれていた小さな座敷は取り払われて、チェンバロが重ねて同じ旋律を奏でている。クラヴィコードの和音との、弦楽器3重奏のこの曲は、ゲスト3人がそれぞれの楽器のようで、メインのピアノはもちろん・・・

その威厳もあり敦賀蓮の心の様に・・・


古く特徴的なチェンバロがこのイタリアの世界を引っ張っている様で・・・

子役時代から活躍している特長的な俳優、貴島秀人の様で・・・

チェンバロとピアノの同じ旋律に、それぞれの弾き出す同じ音の違いの重なりが2人が演じる、友達付き合いも完璧な理想の男のようだった。


一番特徴のある唯一ビブラートを掛ける事の出来るクラヴィコードの和音が、

音楽の才能秀でる不破尚の様で・・・

旋律が重なる音の中に印象付ける強さの和音を奏でていた。



時折後ろの画像に虹がかかり、虹が消えかかると今度は、坂の多い町並みの一番高い場所から臨む、きらきら光をその波に映す蒼い海の水平線。

ナポリの町並みの様で、そこに招かれたイタリアンのシェフもナポリで修行したと説明されていた。


ナポリのピザ協会推薦のお店に張られる道化の看板。
その看板を掲げた店はそれぞれ、お店自慢のピザ釜がある。その焼き釜をイタリア職人を日本に呼んで作らせたお店であった。



熱々トロトロのチーズ・マルゲリータがテーブルクロスの上に置かれる時・・・



小さな一輪挿しに挿されていた白い小さなリンゴの花。

そのリンゴの花を人差し指と中指の背でそっと撫でた敦賀蓮。リンゴの花に何か思い出している様に見える、微笑む事無く見詰めて、ふっと短く息を吐いた。

その花瓶をすっと押して差し出した様に・・・にも見えて・・・


_____ この自分の中の素朴な想いをどうか受け取って・・・


赤バラ100本の豪華な花束の似合う彼を、ドラマの中で何度も何度も見た事がある人たちが、初めて見る彼の表情とその小さな白い一輪の花。

妖艶に微笑み100本のバラを両腕一杯に抱えた彼が、自分と2人でデートしている時に、もしもそんな切ない顔で溜め息でも付いたらば・・・

お仕事お疲れ様。私の前では素朴な貴方でいて・・・蓮。と思わせる。


一輪挿しの向こう側に置かれた細長いバスケットの中に、フォークとナイフが入っていた。

敦賀蓮も貴島秀人も2人ともが長い腕を伸ばし、難なく向こう側に置かれたフォークとナイフを取り上げた。それは、テーブルの向こう側に座っていても、彼の手が伸びてきて自分に触れる・・そんな空想にも・・・見ている人はそれだけでドキドキさせられる様に・・・


テーブルの上に置かれたピザの乗せられたそのお皿・・・

この店オリジナルのお皿。それは、ナポリ流ピザの食べ方の為、その様にデザインを注文したオーナーシェフ。

そのお皿は、3角形で白と黒の1.5cm幅のストライプ模様。


真ん中の不破尚だけが、横の息のあった2人のフォークとナイフを取った仕草にキョロキョロ右も左も、確認して・・・ ??なんで??・・という顔を一瞬だけ見せた後、自分も少しだけ前かがみに手を伸ばしてフォークとナイフの入ったバスケットを自分のほうに寄せている。


________ カチャ・カチャ


貴島秀人も敦賀蓮も、フォークとナイフでピザを切る。
でもそれは、このお皿の模様ストライプに沿って、縦長に切ってゆくのをカメラに写されている。

端から巻いて丸め始めた彼ら。

切り分けたその部分には、びよーーんと伸びた、焼いたばかりのフレッシュ・モッツアレラ・チーズ。

その びよーーんも、ピザを巻いた上から2人とも、ナイフでフォークに巻き巻きしていた。


「 じゃぁ、頂きます。 」
「 じゃ、いっただきま~す。 」


声も揃うこの二人には・・・

ドラマの中に一緒に居るかのようで、一緒にランチを食べながらする二人の仕事の会話も恋愛話も、一緒になってしている様であった。


パクッと頬張る2人を見る、不破尚も何気にフォークとナイフを取り上げた。



淵の無いナポリピザ。

その食べ方は道化のマーク、ナポリピザ協会が進める食べ方だと・・・


_____ ナポリピザが初めての方は、模様に沿って細く切り、フォークでパスタの様に丸めて食べてください。


ニコニコ微笑みつつ、緊張の面持ちの貴島秀人の横のシェフが補足したのは、画面に写されている。
戸惑うブリッジロックや不破尚を見る事ができたのは、スタジオ観覧席の人だけだった。


観覧席からは・・・


しょぉ~!大丈夫~~!大好き~!
尚とは和食にいきた~~い! 

その声が響いた時、ぎゃぁぁ~~~、私もいきたーーーい。と騒がしくなっていた。



「 敦賀さんも貴島さんも、お2人は良く召し上がるんですか? 」


そのコメントを言い出したのは、ブリッジロックの石橋慎一。
熱々のピザを頬張れない・・・猫舌の様である。


「 はい。まぁ・・・」

「 あぁこちらのお店は・・・」


敦賀蓮と貴島秀人の会話。


「 言っていいのか? 」

「 うん。俺が行く時は何時も時間外で・・・
  サインも置いてあるよ。良かったら見に行って。 」


その貴島秀人のコメントは、横にいるオーナーシェフが微笑んで居た。
そのシェフにウインクをする貴島秀人が、画面いっぱいにカメラモニターに映し出される。


「 そうじゃなくて・・・って事? 」

「 あぁ、アレ・・・」


ナニナニ?って顔の、ピザを頬張りモグモグ中の不破尚が間に挟まっている為、ついでに映っていた。

その不破尚の背中に隠れるように身を後ろに2人で乗り出し合って、何やら話している影像に・・・



_____  この合コンの後・・・誰にする?

_____ 俺は・・・


そんな想像を掻き立てられる様だった。


こそこそ話す二人が、すっと不破尚の後ろから戻って客席に笑顔を向ける。


「 そう、ロケに行かせていただきました。 」

「 なっ。 」


2人で顔を見合わせて微笑んだ彼ら。腕を組んで微笑み合う2人がシェフに向けたその会話の直ぐ後に胸の前で親指を立てて、シェフに向ける敦賀蓮。

2人とブリッジの会話がそれぞれ進んで行き、料理の話に成って行った。



「 そうそう、それで・・・」


いろいろ生地を練る話やら、トマトソースの話を敦賀蓮がし出した時、彼の両手を合わせたまま、唇にトントンと軽く打ち続け、左上の空間を見ている様な表情には、自分のレシピを思い出している様に、彼の話を皆が聞き入っていた。


_____ 君の為に、がんばって力を入れたよ


_____ 君の為に、いろいろ考えたよ


_____ 君の為に、この後同じ様にがんばってもいいかな?・・・


そう、全ては君の為に・・・


キッチンに立つ敦賀蓮を誰もが想像して、
君の為に・・・その後はピアノも、もちろんその後も・・・と想像して、頬を赤らめ何も歓声が上がらないほど、それぞれの妄想の世界に観客を引き込んでいる・・・

後ろに流れる弦楽器3重奏が、Romeo & Juliet の曲である事も、二人だけの妄想の世界を・・・
合コン後に付き合いだした、結婚を間近に控えるカップルの様だと、盛り上げていた。


・・・その敦賀蓮

彼が話し出した、マリネなどの前菜の話に・・・食後の飲み物の話。

石橋雄生がふと何かを思い出した様に、顔を上げていた。
でもその彼の視線には、敦賀蓮はまだ思い出しつつ違う所を見ていて、視線を合わす事も気付く事も無く話している。


「 そうそれで、昨日のさ・・・
オリーブのマティーニ飲んでたじゃん、貴島。 」


うんうん、で?って感じの貴島秀人にも、急に貴島秀人に視線を向けて、パチッと指を鳴らした敦賀蓮の2人のやり取りを、どこからどう見ても仲の良い・・・

友達付き合いも、恋愛も、完璧で理想の男達である。


「 レモンとか、ライムとか絞った氷に、ココナッツ・・・ 」


腕を組んで彼がそう話しながらも、自分の片手の指を折りつつまた、いろいろ思い出している敦賀蓮。

・・・食べきらなかった、果物とかも冷凍してあって・・・アールグレーとか、ダージリンとか・・・


その彼のいろいろ言うものには・・・

なんせ、妄想が “ 結婚を間近に控えたカップル ” で、ある為、

結婚後も家にて・・・
彼の趣味のようなそんなキッチンに立つ夫をどうしても想像しているのであろう。
客席の者は皆静かに聞き入っている様子。


「 まぁ、いいや。 」


自分の考えていた物事を追い払う様に、手を下に振り貴島秀人に視線を向けた敦賀蓮。


「 それでさ・・・
・・・よさそうじゃない? 」


にこっと微笑んで貴島秀人に首を少し傾げた敦賀蓮。


「 お~、さすがだよな~。それって、女の子好きそう~ 」


その貴島秀人の言葉には・・・
誰もが反応して、ピクッとしたのは、客席だけではなかった。

2人のやり取りを映していた為、その間の不破尚もピクッと視線を上げた。

不破尚が、テーブルに肘をついて手を合わせているけれど、両手の指先だけを曲げたり伸ばしたり同時にしながら、手の平を付けたまま指をピアノを弾く様に動かしていた。

彼が動かす指使いは、たぶん・・・今 弾かれている、Romeo & Julietなのだろうけれど、彼の視線は観客に向けたまま誰を見るでもなく、ただ視線を動かして全体を見ているようだった。

無意識にただ話を聞き込んでいるだけなのだけれど、それには・・・


_____ 俺だって、ピアノぐらい弾けるけど?

   ・・・じゃぁ、誰がいい?・・・


そんな妄想が、彼の信者である観客に沸き立てて、私~!と言った人に、しーーっと回りが言っていた。


「 でもさ、お酒。・・・飲める子じゃないとね。 」


ふふっと笑う貴島秀人が、敦賀蓮と同じ様に首を傾げて微笑んだ。
傾げたままの彼のその後の表情は、カメラに写されることは無い。

貴島秀人を見て、一瞬ピクッと反応した敦賀蓮。
ふ~~っと静かに息を吐いて、そのまま続け始めた。


「 ん~まぁ・・・
  飲めない子には、そうだな~・・・
  
・・・あっそうそう! 」


思い出した様に、人差し指を立てた彼の表情には、微塵の嘘も隠されていない様に見える。


「 ・・・色付けしてあげるとかだと

 ワインを・・・自分が・・・飲んで・・・

て・も・・・・・・・・・」



言いながら、はっ!とした敦賀蓮の表情がデカデカと映るほど、さっき・・・

“ お酒。飲める子じゃないとね。 ”

と、言った貴島秀人の言葉に全体がピクッと反応していた事もあり、カメラマンも敦賀蓮のアップを忘れてはいなかった。


ぎぁぁああ~~~!きゃぁぁあ~~ぁ~~~!
いやぁああ~~~~~!だめ~~~っ、きゃぁあああ~~!


うるさいスタジオの雄叫びの叫びがこだまする程あがり、ゲスト3人もブリッジロックの3人もシェフも、瞬時に目をぎゅっと瞑って下を向き騒がしい叫びを堪えていた。


そんな中・・・

顔を上げたのは、敦賀蓮ただ1人。
腕を組んだまま目を瞑ったまま、ふ~ぅ~~と長く静かに深呼吸して、ぱちっと目を開けたのは、カメラ目線。

カメラ目線のまま、抱かれたい男のランク発表雑誌の敦賀蓮よろしく、妖しげに同じ様に微笑んだ。

彼は頬にその笑みを浮かべたまま・・・今度は、直ぐに優しい表情に成って・・・


「 ふふっ。 」


と、笑ったし細めた瞳。その瞳が何を写すことも無く、瞬きをする。

下を少しだけ向いて目を瞑り、組んでいた腕を解いたら、その両手を胸に当てて優しい笑みで微笑み続け、ゆっくりと顔を横に背けた。

そんな彼を見て、さっきもピクッとしていた石橋光が、えっ!って顔をしていたのは、きっと彼も敦賀蓮の話を聞きながら、何かを・・・石橋雄生と同じ様に思い出していたから。


余りにうるさい観客の叫びに、スタジオの中では弦楽器3重奏は聞こえない。
でも・・・彼らもプロフェッショナル。驚いても止めては成らぬ・・・と見えるけれど、意外にお年を召されている方なので、きょーみ、無し。なのかもしれなかった。



「 えっ、敦賀さん。
 誰かと、お付き合いしているんですか? 」


そう聞いた石橋光が、視線は敦賀蓮に向けたまま片手を上げて、ピアノ3重奏を止めていた。
その石橋光の仕草と言葉に、カメラもアップに寄り・・・

客席もピアノ奏者の様に、しん・・・と一瞬にして静まり返った。


顔を下半分片手で隠しながら、胸に当てていた右手はそのまま・・・


「 えっと・・・」


そう言いながらも彼の微笑みは止まらずそのまま。隠している片手も、開いた指の間から彼のその笑みを隠してはいなかった。

顔を隠していた手をそっと取り、胸の前でぎゅっと握り締めた敦賀蓮。その瞬間・・・


「 はい。そうです。 」


驚くほどのビッグ・スマイルで、スマイル¥0にしては、サービスし過ぎなほどである。
そんな彼のビッグ・スマイル¥0になのか、彼の言葉になのか・・・

叫びがスタジオ内を一瞬にして駆け巡り、ゲストの耳を劈いた。

一瞬だけ目をぎゅっと瞑った彼が、目を開け手でパニックを治めようと手の平を下に向けて、まぁまぁと押さえる様に振ると、カメラさんももちろん寄って彼を映す。

大げさなほどオモムロに・・・


「 ふふっ・・・」


と笑いながら、頬杖をついた。
首を少し、優しく傾げると・・・ネクタイを片手で緩める彼を見て・・・


_____ 本当に好きなのはさ・・・


そう話し出したかのようで、誰もがゴクッと息を飲む。


でもその後に彼にウインクを向けられると・・・

私よねっ!? と、声を荒げてしまいそうで・・・

でもその後の、し~っと人差し指を唇に優しく微笑んだままされたら・・・


_____ 安心して・・・


と、言われた様にも・・・


_____ ゴメン、本当は・・・


と、言われた様にも・・・


_____ いや・・・それ・・・


と、言い訳交じりの彼氏には、ってな・・・想像をさせられていた。



「 今度・・・ん~、そうだな~・・・
  まだ・・言えないけど・・・ね。貴島君。 」


彼が貴島秀人の方を向いて微笑み掛けている所を見ると・・どうやら、合コン現場に逆戻りしてしまう者も、結婚を間近に控えた想像をしちゃった人は、合コンにも来ていた彼の親友も呼ばれて~の・・・浮気の言い訳を聞かされている様な、がーんと頭を打ち付けられた気分の者も。


「 大体、半年後。そう、クリスマスに・・・」


その言葉に一瞬だけ怖い表情を浮かべた様な気がする・・・ぐらいの気付かないものは、¥0のビッグスマイルに隠されて、脳の中では気づかなかった事にしようと、それぞれの脳の中で存在しなかった彼の表情であった。

それにも、に~~っと悪ガキ同士のカッコいい親友が反応している表情に、誤魔化された感もあるのかもしれなかった。


「 そう・・・だったね。
半年後。敦賀君の・・・」


えぇぇえ~~~~~~~~~!

「 えぇえ~~っ! 」
「 ええ~ぇぇ~! 」

客席の声に混じって、真ん中の不破尚も驚いた。
自分から “ お付き合いしてるんですか? ”なんて聞き出したくせにっ!・・・の石橋光までもが、本当に驚いている。


何するのぉ~!結婚~ん~~!?

ってな、言葉は・・・きっと不破尚のファンであろう。
えぇえ~~っ!と驚いた不破尚は自分の彼氏と想像していたのだから、その自分の彼氏、不破尚のえぇえ~~っ!に反応しての事。

・・・私の彼氏の役に立ちたいわっ。

なので、きょーみ そんなにナシ。の敦賀蓮に、不破尚の為にズバッと聞けたもんだったのだろう。


その敦賀蓮が両手を口に当てて、本当に・・・¥0で・・・い、い、いいの?ってな、驚くほどのスーパーサイズ・スマイルは、とても優しいものだった。


「 ふふっ。 」


唇に当てた両手を髪に滑らせて顔を上げた敦賀蓮。彼の表情は、またしも・・・アヤシゲなものに変わっていた。が、こちらのほうが皆が見慣れた敦賀蓮に、ちょっと安心したりもする。

立ち上がったこの二人の息の合ったタイミングに・・・

誰もが、ドラマの2人を思い出している。


「 うぅ~ん。そうかな? 」

「 フッ。そのつもりじゃないのか? 」

「 さぁ? どうしようか、悩んでるんだよ。 」


そういいながら、軽く握った片手を顎に近づけた敦賀蓮。んで・・・


「 それにね・・・」


そう続け、返される言葉を発する貴島秀人も、頬を少しだけ膨らませて口元はにま~っと笑い広げていった。


「 何? 誰にしよう・・って、思ってるの? 」


ぎゃ~~!のパニックにも片手を顎から口に持って行き、ふふっと笑う敦賀蓮。

2人の間の不破尚が、急に立ち上がり・・・敦賀蓮にガン垂れるように、二人の顔の距離は10cm足らずであった。

冷たい表情の不破尚お得意の表情プラス、はぁん?と言っている様な、若気の至りの強がりを見ていたファンは、堪らない。

それに、その距離で・・・

フン。と鼻から笑った敦賀蓮の、優しいスーパーサイズ笑み一転の・・・
背の高さゆえなのか・・・見下ろす敦賀蓮の、


_____ 俺、喧嘩も腕っ節も強いけど?


自分を奪い合う男達の様で、視線を外さず睨み合う2人。
少しの間、見た事無い男の彼らを皆間見て、どうなるの?と、オロオロしつつも、
奪い合いはどうか止めて。と、自分を奪い合っている様に止めに入りたくもなる。

スーパーサイズとまでは行かないが、ウインクをその目の前10cmほどのガン垂れていた若造に向けた彼が、ビッグぐらいなスマイルに戻っていたので、ほっ。ともする。


その敦賀蓮が貴島秀人の方に不破尚を避けて顔を向けたときには、親友同士の悪ガキ同士の顔になっていた。


「 そうでも、誰か?だよね・・・ 」

「 俺達、お互いに?・・・そう・・・」


その親友同士悪ガキコンビがお互いに微笑み合って続ける図。

もう・・・彼らの世界に入っている観客は、なぜだか彼らに普通に話しかけていた。
・・・ってのも、すでに自分の中では彼らは自分の彼氏とその友達なのである。

えっ!?ゲイ? 
だって・・・きっ・ってさ・・・
その貴島さんでしょ~!?

その回り同士で喋っている観客は、実は知らない同士である。


敦賀蓮が首をフリフリ椅子に座った。首を横に振ったのは、その会話にもちろん参加していた為。なのでその話していた・・・
知らない同士でも、手を取り合ってきゃぁ~!と喜んでいた。


「 ん~、今夜?どうしようかな?・・・」


テーブルに肘をついたまま、髪を書き上げ直しながら・・・微笑みながら・・・そんでもって、さらに、瞼を細めたのは・・・

ドラマ俳優ではなく・・・

モデルのRenの表情だった。


急に変わった彼の表情に、誰もが、ドキッとさせられていた。

そーだった、この人。モデルもしてたんだった。と思い出される様に・・・


「 ねぇ。今夜・・・
・・なにするの・・・?」


と、キスをされそうな表情になって、耳元で柔らかく囁くのは、モデルのRen。

ぱちっとウインクした彼が、表情を変えたら・・・俳優の敦賀蓮にまた戻る。


「 この後・・・どうする? 」


ふふっ。と抱かれたい男に舞い戻る、俳優・敦賀蓮のスマイルが男っぽく変わったら、悪ガキ同士親友の貴島秀人も同じ様にもちろん微笑み返す。


「 そうだね。この後は・・・」


「 この後、直ぐ。10時から~~! 」
「 この後、直ぐ。10時から~っ!」


2人の息の合ったコンビネーションに・・・ふと妄想から蘇る。


「 どうぞ、宜しくね。 」
「 どうぞ、よろしく~ 」


は~い。絶対!見ますっ。と・・・心の中で声を返したのは、先ほど知らない同士で会話しちゃった敦賀蓮も友達に成っちゃったみたいな、錯覚を起こした子らである。

見れば・・・自分の彼氏・・・不破尚。
不破尚信者の彼女達は、ヘナヘナ~~・・・と崩れて、はぁぁ~~・・っと頬杖をついた不破尚を、ん?どした? とりあえずの奪い合いは無くなった。と思う。

その安心? なら・・・ご心配なく。私は貴方のものなのよ。

と言いたくなる様な、彼を皆が理想の男コンビを見詰める中、視線を送っていた。


「 うぇ!?ドラマですか? 彼女って・・・?」


そう聞き返す、石橋雄生。彼は、先ほど何かに気付いた様子であった為、なんとなく・・・

アレ?気のせい?

という顔だと・・・気付いたのは・・・

ヘナヘナっちの石橋光を抑えていた、反対側の石橋慎一。

長年3人で下積みから来たのだから、少しぐらいの変化には兄弟のように分かるもの・・なのだろうか???
でも、無いかもしれない・・・。


・・・プロシュートで・・・マリネは・・・ディル・ウィードと、チャイブ・・・

だから、リモンチェッロ漬けたら・・・その時、どうぞ、飲みに来て。



その敦賀蓮の話し出した、料理コメントに気付いていないのは

この・・・



「 それじゃ、CMで~~す。 」


と、ヘナヘナっちの石橋光の代わりに言った、石橋慎一であった。





________ ちゃららら・ららったった~~・・・






_____ CMへ・・・

CM 8:04pm



_____ 同じ時の出演者の心境

Instrumenta; of Love Dreams n.241



_____ 石橋慎一が、あれ?って思った事

「 ん?アレ・・?確か、京子ちゃんが・・・」
他の番組での事を思い出した。






Love Letter from RT and CH