CM* 缶コーヒー 同僚編-4

Posted by 美海 * mimi on 20.2014 CM



__________ カチャ ・・・




傘を閉じた1人の長身の男。

見上げた空は・・・ 青く成りつつ、雲の切れ目から覗く眩しい光。

手の平を上に向け、上を見上げた。

傘を持った手を額に当てて眩しく顔を覗かせた太陽を遮ったその顔に写る、自分の手の影。

その手の影に顔を隠して・・・




「 お帰り。 」


ほい。っと投げて寄こした缶をパシッと受け取ると、その缶をシャカシャカ振る。

帰ってきたオフィス。隣のデスクの男の椅子には、濡れたジャケットが掛けられていた。




________ カチャ ・・・


缶を開けて口元で傾けながら・・・


「 どうだった?・・・」


そう尋ねる傘を差して帰社した男。隣の男のジャケットに雨に濡れた様子を見ると、この同僚も今 帰社したばかりと見た。



ゴクっと飲んだ横の同僚は、タオルを首から掛けていた。

濡れた髪からポタッと首に掛けたタオルに、雨の水滴が落ちている。

ブラインドの開けられた窓からは、遠く向こうは雨が降っている様にどんよりしていたけれど、雲の切れ目から太陽が覗くここ。

髪から滴り落ちた水滴が、きらっと光ってタオルに落ちた。


首に掛けたままタオルの端で髪を拭き、ぷるっと頭をこの男が振ると、雨の水滴が貰った缶コーヒーに飛んできて、その水滴は缶の色を映しながらジワジワと缶を下に伝っていく。



ん・・・



一言だけそう言う男は、胸の前で親指を立てるとウインクした。


「 そっちは? 」


そう聞き返す男に、同僚はゴクッと缶を傾けてコーヒーを一口だけ飲んだ。

ふっと口を噤んで息を漏らすと、缶を手にしたまま窓の方を向いた。


雨に濡れた男も窓に目を向けると、そこには・・・


蒼い空が広がって、遥か遠く離れた空に、微かに短い虹を作って

虹の掛かったその空には、まだ雨が降り続いているのだろうと思える様に

光がきらきら輝いていた。


突然の短い夕立の雨上がりの空に、よく見るこの光景は・・・高層ビルの様な・・・

高い場所からは、地上では見えないものがこうして見る事が出来る。



その綺麗な蒼い空の中の光景を・・・


切り取ったら小さな瞬間にしかならない。

その綺麗な僅かな虹の光景のある空の周りは、曇ったままの暗い空。



その光景を2人で眺め・・・


缶を持った手で、指を指した男。


「 こっち? それとも、これ? 」


その男が指差したのは、綺麗な虹のかかる光景の空と、どんより曇り暗い空の2つ。



ゴクッ・・・


________ カタン



貰った缶コーヒーを飲み干して、窓際に空き缶を置いた男の手元。

その蒼い缶コーヒーの缶には、さっき濡れた髪から飛んできた雨の水滴が、置いた勢いで下まで落ちた。


その水滴を指で下から撫でてふき取ると、その指を・・・

ピッと雨に濡れた男に向けて弾いて水滴を飛ばした。


その指がそのまま指したのは・・・



蒼い空に掛かる白い雲と、雨が降っている黒い雲の境目。



「 ん・・・ほんのりスッキリかな・・・」



もう1人の男は濡れた髪をかき上げて、その手をパッと振り下ろすと

手から飛んだ水滴が蒼い空を映して、蒼い光の粒に成って光って消えた





・・・ 新発売、ほんのり甘く、スッキリした味わい


__________ 蒼い缶のカプチーノ


よく振って泡立ててお召し上がりください _________




すっきり黒のブラック、ほんのり甘い白のカフェオレ




貴方の気分によって・・・

・・・どうぞ ____________






・・・・・・・・・・



貴方の御想像は、どちらがどちらでしたか ___________



私の想像は・・・






窓を見ると短く掛かっていた虹は消え、
その短い一瞬の綺麗な光景をそのまま窓から見詰め続ける2人。



2人が見詰めたその先には、高い場所から見下す事無く

ただ遠くの彼方を見詰め続ける2人。


1人の蒼いカプチーノを飲んだ男も、雨に濡れた男も、2人の見詰める瞳には
蒼い空と白い雲が広がる光景が写っていた。



「 なぁ、晴れたな。 」


なんだよ~。お前、タイミング悪いな~。と濡れた髪を拭いている男に微笑みを投げかけた

・・・蒼いカプチーノを飲んだ、貴島秀人。


黒い缶コーヒーを飲み干す、傾けた頭。

雨に濡れたままの髪からは、もう一つだけ水滴がきらっと蒼い空を映して落ちてゆく・・・


・・・敦賀蓮。



高い場所にいるこの二人が、いつも遠く・・・

青く晴れた空だけを見詰めているわけではなくて


時々、曇った暗い空との間を見続けたまま・・・

それそれが自分の望みに向かっている。



2人ともが、ほんのり甘く すっきりした未来を望んでいると思える様でも


2人は、それぞれ・・・ ____________





Love Letter from RT and CH