Another side of A New Day * 光の国での物語 1

Posted by 美海 * mimi on 09.2014 A New Day
《リク罠209》噂の人魚 by リク魔人妄想宝物庫 様 より

the Rumor of Mermaid's A New Day
other side of A New Day * from far away beyond beautiful...SEVEN SEAs

美しい海の彼・方より the CAVE & A New Day


     -  白夜 光の国にて -




白い光のプランクトンの舞い散る向こうに、何か輝いていた

蒼い光・・・


するっと消えたその光・・・

その蒼い魚の尾びれが見えた場所に、追いかけて. . .__________



赤いさんご礁の向こう側・・・

大きな海草が揺らめいて・・・


周りをきょろきょろ見回して、誰も居ないことを確かめた

すっと・・・音も水流も立てる事無く、尾びれを一振りだけで近づいた
その大きく岩の上の方まで伸びている海草の群れを掻き別けて、蒼い光が消えた場所を確かめ様と、揺らめいて一瞬だけ見えた場所に手を伸ばした

今まで見た事も無いその後ろ・・・

自分が子供の稚魚だった頃から住んでいたこの離宮

庭で蓮と遊んだ記憶は沢山あったけれど、その頃にはまだ背丈も小さい海草だったはず
その時にこの・・・

今、見つけたものを見た記憶は、無かった・・・


たくさん生い茂り真っ暗なその場所の先を覗くと、向こうに蒼い光が消えた


大きな岩石だと思っていたそれは、口を開けた様に向こう側が見える・・・

・・・洞窟・・・

この洞窟を抜けると、向こうに消えた蒼い魚や、まだその辺をただよっているクラゲ達
自分の国民の住む・・・

自分の統治する自国の世界が広がっている

いや・・・

それだけではない


『 蓮さまには・・・内緒ですよ・・・』

そう教えてくれた、自分の乳母人魚

彼女が言っていた・・・
広い海の自分の国の先に、他の王子が統治する国に繋がっているのか・・・?


『 その世界にはですね、キョーコさま・・・
  地上というものがあり、森という緑のさんご礁のような世界に、花という赤いひらひらと海草が輪になっているものが揺れイソギンチャクの様に、その花に虫というものが共存しているのですよ・・・その国にも、王子様がですね・・・・・』


光が溢れる・・・
その国に住まわれる王子様・・・


乳母の教えてくれた事が頭の中をぐるぐると廻っていた


真っ直ぐにそのまま、その先を見詰めて・・・

向こうに果てしなく広がっているのであろう・・と・・・
今までにこの離宮を出た事の無い私は、感慨深い想いを廻らせていた
 

岩に手を着いて、引き込まれる様にその口をあけた様に広がっている洞窟に入って行った

・・・けど・・・

尻尾を誰かに抱かれるような感覚、引きとめられている様なその感触に、はっと気付いた

吸い込まれる様に自分から入って行ったけれど・・・
見つかっては、自分はどうなるのか、全く経験が無いので分からない

誰かに見つかった・・・そう思い、振り返ると

抱きとめられた様な感覚は、大きく上に伸びた海草が絡まっていただけと安心する

ほっとして、腰に絡まった海草を解き、もう一度辺りを見回した



向こうに広がる世界に想いを廻らせる期待と・・・

この離宮を一人で離れる心細さと不安・・・


産まれて初めて見た光の方へ、吸い込まれるように泳ぎ出した. . .___________




お庭の洞窟を抜けた其処は・・・

見たこと無いのはもちろん、想像を超えた余りの広さに・・・

. . . . 胸が躍っていた ___________




・・・突然・・・

眩い光に包まれて・・・


光の中に遠のき消える意識の中に、最後にかすかに聞こえた


_____  お名前は、ちゃんと・・・


それから・・・“ 時 ”を知らされたら、海に戻りなさい

蒼い石の色が変わった時が・・・その、時ですよ・・・_____



気が付くと、見た事の無い世界の淵にいた

そこは明るい・・・光で溢れて居た

大海原どころか、自分の離宮を離れたことすらないまま、優しい蓮の笑顔に包まれて育てられて・・・
蓮とカナエ、そして家臣たちしか知らない私が、たった一人で目を覚ました場所・・・



_____ 入り江・・・


上体を起き上げてその先を見詰めていると、向こうから海に向って、水が流れてくる

・・・ これが河か・・・

聞かされていた言葉を思って、起き上がった


両手を突いて起き上がろうと思ったけれど、手に何かを握ったままだった

手のひらを開いてみると、手の中には、蒼い小さな塊・・・

この石・・・・・地上の宝石・・・


・・・小さな蒼い・・・お庭に居た ___________


開いた両手を見詰めていた

表に裏にひっくり返し、確かめていた

起き上がって、自分の体が浮かばない事を感じていた


自分の手を見詰めていると、気が付いたのは・・・
小さな手に成っていたこと . . .

立ち上がり二本の足というものと、足の裏という感触に・・・
戸惑って佇んでいた . . .


河のせせらぎに、自分の姿が写っている・・・

私は、子供の頃の様に小さな体に成っていた

体の軽い、小さな体・・・初めて一歩を踏み出した

初めて歩くという行為をするには、この小さな体は歩き易いと思っていた


手に持った蒼い石は、蒼い魚の化身だろう

この石に念じると、自分の国・・・蓮に通じていると感じて・・・

両手で大事に包み込み、自分の胸に手を寄せた

自分の胸に、両手を付けると今までしていなかった筈の首飾りをしている

もう一度、川面せせらぎに自分の姿を映すと、髪にしていたはずの桜貝の髪飾りが無い
でも、代わりに・・・

胸に煌く・・・

初めて、地上の宝石を身に着けた自分・・・


ピンクの涙の形をした、首飾りに変わっていた


その姿を見ていると、胸に抱いた蒼い石から何かが心に伝わってきたのは・・・

_____ ここはね・・・白夜、永遠に光に溢れる世界だよ

その声は、蓮の声の様な気がして・・・

その蒼い石を胸に抱いたまま、ざぶざぶと一歩いっぽ歩いていると、やがてごろごろと石の転がる幅の細い川になっていた

川側の景色は、どれもみな初めて見る世界・・・

乳母の言っていた、緑の珊瑚礁は背の高い海草の群れの様に犇めき合っている
海面に向って伸び 波に揺れる様に、空と云う空気の中の上に伸びてその緑の先をゆらゆらと揺らしていて・・・

いつもなら水の中に広がる髪は・・・

ふわっと受けた空気が自分の頬を通り抜けて、髪を広げた


_____ 風 ・・・

初めて風と云うものを受けて、そして・・・

風と共に運ばれてきた、目に見えない初めてのもの

緑の珊瑚の群れ・・・森からの、香り


・・・水の中には感じたことの無い、初めての感覚だった


だんだんと生い茂る森の中に流れる川は、その幅を狭く狭く、そして流れを緩やかに穏やかに

それが、とても歩き易く成っていた

大きな岩の向こうに、川は曲がっていて その先は見えない

その岩にそって川の中を歩いて・・・

向こう側を覗いた時に、私の目の前に現れた、光の世界


生い茂る背の高い森が、一所だけ拓ける様に広がった・・・その光の中に

・・・居た . . . . __________







こんにちは・・・

( 初めまして・・・)

     何をしているの・・・・








Love Letter from RT and CH