恋愛も、仕事も、友達付き合いも完璧で理想の男-第4話 10:00pm

Posted by 美海 * mimi on 22.2014 DRAMA
.

_________ Starring…


敦賀蓮

貴島秀人






・・・ニューヨーク時間のままの電話の時間表示。



まだ、モデルとしての契約は数ヶ月残ったままだった。

その事には、ニューヨークから連絡があると、こちらで撮影して送るという条件で日本に帰国していた。

だから、まだ・・・


未練が残っているのではなく、単に仕事が残っている為だった。


何事にも前向きに真っ直ぐ向いて・・・その姿勢は、昔から何も変わりない、自分の長所でもあり、短所でもあるところだと捉えて理解して付き合ってくれるのは、この友達、兼、同僚。


心残りと云う事ではなくて、日本に帰国する事の方が、少し不安でいた。

学生のままアメリカに来て、日本で社会に出た事はまだ無い。自分がどこまで通用するのか、試してみたくもあり、又、自分がどのように受け入れられるのか興味があった。


アメリカは自分の故郷ではない。

自分の帰る場所といったら、日本である事。
日本に帰国すると云う事は、仕事であっても もうアメリカには帰るではなく、行く・・・と、変わる事。

仕事の契約が残っているからといっても、戻るのではなくて・・・

もしもまたアメリカに住む事になるのであれば、それは又・・・新しい未来への時が始まったと思う事になる。


それには・・・これから __________




・・・・・

______ Erik Satie

I . Lent と共にお読みください。


・ ・ ・ ・ * we Dive in … 4 冊 の雑誌 ・ ・ ・ ・




パラ、パラ、パラ、パラ・・・


「 じゃあ次。 」


会議室にて、3チーム共に共同の企画会議。

3つの国で出版されている同じ雑誌。それの日本版の為の会議・・・

皆それぞれが自分の受け持ちの国のページをめくっていた。
同じ記事でも、日本とその他の国によって読む人の捕らえ方や感じ方の違い。
もちろん、商品を紹介したり、CM広告なんかは、その国の物でないと意味が無い。


「 アメリカチーム。 」

これに関しては、自分が先日まで居たところなので今のところ問題は無い。
・・・と、思えていた。


あの~・・・すみません。とコソっと手を上げた、ダナ・キャランの香る女の子。
ニューヨークではよく嗅いだこの香りに、懐かしさを感じていた。

ニューヨークでも一番人気のトレンドを熟知している事や、有名芸術学校に卒業するまでしっかり何年も掛けて通っていたという学歴の子だった。

彼女が日本に帰国したのは、ビザが無い。ただそれだけの理由。
日本に帰国してしまえば、日本では学歴として書くことはできないこの経歴でも、自分で一から始めて数年、この会社のこの部署に入るまでは努力を惜しまずがんばってきた事を・・・

・・・この同僚から聞かされていた。


「 どした? 」


「 何か、意見か問題か・・・」


えっとですね・・・言いにくそうなのは、なんだろな?と思っていたけれど、アメリカ版の雑誌に挟んであった付箋のページを開こうとしていた。

今回も引き続き、この女性誌の特集である、自分の彼氏や旦那を自分の理想に近づけたい。というもの。

イタリア版やフランス版の方は、服装に関しては・・・
その国のお国柄である男の拘りがあるので全く特集されては居ないもの。

服装には気をつかう都会が一つしかない、だだっ広いだけの国、アメリカ。
その国の人口の99%ぐらいが、なんでもいいや~。と、カジュアル・フライデーがカジュアル・エブリデー・・・毎日カジュアルの様な国。


彼女が何ページか開いて見せたのは、ハリウッドスターのアカデミー賞の授賞式のページ。


特集されているそのページは、自分が見ても違う感覚を感じていた。

日本人として、アメリカに長く住んでいる者として、二つの感覚が自分の中で解っていた。

アメリカではフォーマルを着る機会がほとんど無い事で、実は日本の方が しきたりに煩く、日本人の方がイベント毎に着る機会が多いとは思っていた事。

アメリカ人って結婚式もお葬式も・・・以外に、普段着+ネクタイで行ってしまう。
そんな事もある為か、憧れのスターの麗しき姿をアメリカ人は好んで見たがる。と云う事。

パーティ好きのアメリカ人だけど、パーティの意味が日本と違う事は、俺も彼女たちも解っている。この手のフォーマルパーティには普段無い、憧れのパーティとしての夢も抱いている。

アメリカの雑誌では、本当によ~く特集の組まれる思いっきりフォーマルのスター達。

でもそれに則って、日本でも同じようにフォーマルでは、どうなんだろな・・・と、考えていた事。


「 そう、それ。実は、俺も思ってた。 」

「 そうだよね・・・日本人はフォーマルの人にきゅんとするのか?ってポイントなんだよ。 」


しないよね~。特に、結婚式の白タイとかさ~、オヤジか?って思うし。
かといって、新郎にきゅんとするかって、それはタブーだしね~。
着物もそうかと言ったらさ~、着物は特集できないし~。
大体、日本でパーティらしきもの、って無いし~。そうそう。合コンだけ~。


・・・そんな女の子たちの意見の中に、実は俺もそう思っていた。

アメリカ人の憧れるポイントと、日本人の憧れるポイントは、違うと云う事。


「 じゃ、どうしたい? 」

発案者である彼女の意見が聞きたかった・・・

この彼女・・・

毎日3時になると、シングルショットのエスプレッソと、お水をそっとデスクに置いていってくれる子。


見極める事のできる鋭いものを持っていると思えるのと、できれば私もアメリカで仕事をしたかった。と今でも憧れていると、初日の全員でランチの時に皆の前でも臆する事無く、話してくれた子。


俺がニューヨークにモデルの仕事で、出向かなければ成らない時・・・


・・・この子を秘書として連れて行ってもいいかとさえ・・・思い始めていた。




_______ パチッ! パチッ! パチッ!


「 ちょっと待って・・・」

女の子たちが一斉にしゃべり始めたので、一度止めようと指を鳴らした。


「 まず、テーマ見直し。彼氏、旦那だからね。 」

「 そうだな~。彼氏と旦那が、合コン行っちゃ、まずいよな~。 」


この子達の意見が、合コンに来て欲しい人。に成りそうだったので、どうしたいのかを戻す事にした。腕を組み前のめりで興味深げに聞きこんでいた同僚にも・・・我に返してやった。

指を鳴らしたのは、この同僚の耳元に近いところだった。

じーっと聞き込んで、何をまた企んで・・・と思っていたので、まずは上司であるコイツを戻さねば、こいつがGOと言ってしまったら そうなってしまうのを、避けたかった。


全く・・・

そうだな~。ではなく、そ~だった。の間違いだろっ。とすら思えるほどの興味深々ぶりだった。

ん!?と思いついたのは、聞いて見るべき人は、発案者の彼女が何かアイディアが在っての事なのかと思っていた事。も、含めて・・・


「 ねぇ、それじゃぁ、どうしたい? 」

彼女に・・・
・・・だけではなく一応平等に。と思い、アメリカチームの3人にそれぞれ意見を求めた。


う~ん。。。む~ん。。。と、腕を組んで唸りだしてしまったので、それじゃぁ・・・

「 このチーム以外は? 」

男性社員ももちろん交えて、全員に案を練ってもらおうと試みるも、ん~~。。。だった。

もう自分では切欠が思いついているのにな。仕方ない・・・そう思って、ヒントをあげる事にした。


俺が思いついている、ヒントは・・・



実は、自分にとっても・・・

・・・興味のある事だった ___________



.

Love Letter from RT and CH