恋愛も、仕事も、友達付き合いも完璧で理想の男-第2話 10:40pm

Posted by 美海 * mimi on 22.2014 DRAMA
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________ 10:40pm




初出社の日。

俺にとって初めての日本での出社だった。昨日迎えに来てくれた昔からの友達とは、ホテルの中で朝食をとるか・・・?それとも、昔のように朝マックするか・・・?

「 朝マックはいいよ。また今度にしよう。」


美味しい濃い目のコーヒーが飲みたかった。

夕べは彼女が来た形跡も無し。と、いうか結局、部屋でもいろいろ話したのは、仕事の事だった。これから先の自分達には、ついて回る同僚という事。

飲みすぎては居ないけれど、スッキリ頭をさせたかった __________




「 おはようございます。どうぞ宜しく。 」

部長補佐というポストのため、部長のデスクの横。そして、アイツも横に立っていた。


席に着くと早速、ニューヨークとサンフランシスコから送られてきていた記事の内容の確認と和訳。その記事については、日本人にそのまま受け入れてもらうには感覚が違う旨等を、読みながら考えていた。


「 どう思う? 」

横の・・・今は同僚に、和訳したタブレットの画面を渡すと、顎に手をやって、む~ん。と唸っている。

だよね、それじゃぁ・・・そう言って、自分がさらっと書き直した、同じ記事のポイントを違う観点から始めるけれど結果は同じ。という企画書を見せた。


「 その何処から始めるかは・・・」

「 あぁ、お前に任せる。って言いたいんだろ?」

「 そう、だって任せられる部下。まだ知らないし。選んで欲しいんだけど?」


そうだな・・・じゃぁ。と、3人名前を呼んで目の前に集めたのは、女の子ばかり・・・
そういうところ変わってないし・・・と、思っている。

でも任せられるような、有能な子ばかりだと云う事は・・・

コイツの目に狂いは無いことも、仕事に関しての真っ直ぐな想いは、昔から信用している。


ただ・・・


目の前に集められた、女子社員。

はい。それでは今から・・・

声を揃えての仕事への熱心さ。それに、ファッション誌を扱う会社に勤めるOLのこの子達は、皆それぞれ綺麗な服装に気を使っていることにも、仕事への誇りを持っている事を見出せる。


席を立つと、視線を感じていた。


フロア全体の、女子社員と・・・階の違う部署の女子社員までも、このフロアに用を作ってわざわざ来ている事・・・

どうにもこうにも注目されていると思える。


振り返って、にこっと微笑めば・・・
うふっ。っと返してくれる子もいれば、真っ赤になって固まる子。

まぁ、俺のほうがハッキリ言って初日の新人なので、目が合う人、全ての人に必ず、

こんにちは、初めまして。と挨拶していた。



・・・けれど、その挨拶が、

この後、波紋を繰り広げてしまう事になるとは、この日は何も思いつかなかった。




_______ 10:55pm



「 はい、ランチの前に・・・」

ぽいっと投げて寄こされた、缶コーヒー。


_______ カチャ・・・

_______ カチャ・・・



コーヒーの缶の蓋を開けながら、デスクに座る・・・

コーヒーの缶の蓋を開けながら、デスクの椅子に凭れ掛かる・・・


「 どうする?この後・・・」

「 う~ん。どっち?その質問。 」


そうだね・・・



・・・・・


貴方の今の想像は・・・

もちろん、黒と白の缶コーヒーを思い浮かべている事でしょう。


白い缶コーヒーを飲みながら、デスクの横に座ったまま・・・

「 あぁ、社員食堂はカフェテリアでさ・・・」

和食もイタリアンもフレンチも、なんでもあるよ。麺類も豊富だし・・と、答えを返した

・・・貴島秀人


「 ん?そうじゃない。今は・・・」

タブレットを二つ並べて、調整済みの写真をスライドしてみせながら、朝の企画の次の企画だよ。と付け足して、さらに、ミラノとパリからの報告を訳し終え、二つの企画を仕上げていた。


「 そうだな、それじゃぁ・・ランチは・・・」


そう言って、今朝のアメリカ版、今のイタリアとフランスからの雑誌とタブレットを抱えて
フロア全体を見回すと・・・

全ての女子社員の注目がこちらに向いている。


「 この企画について、新しいチームは・・・」

そう言った貴島秀人の人を見る目は確かな事は、仕事に対しては信用が置けるけど・・・


「 そのチームで、ランチでも・・・」

自分がそう言ってしまったが故に、はいっ!と立候補して名乗り上げた女子社員は全員で、でも困惑するどころか、ふふっと優しい微笑を全員に向けて、それじゃぁ・・・と言いながら、
タブレットを貴島秀人に渡し、こそっと耳打ちした・・・



缶コーヒーを飲み干して、自分のデスクに置いたら、


「 じゃぁ、皆で、どう?もちろん、男性も。 」


そう言ってジャケットを脱いで、窓から差し込む日の光を背にいっぱいに浴びて、

日の光に透ける髪がきらっと光ったと思ったら、さらっと髪をなびかせてフロアを歩き始めた。


「 そうだな、食事をしながら、自分の事を話して欲しいな。 」

それで、自分が決めます。と、貴島秀人を置いてエレベーターに向かった。

一緒に乗るにしても・・・




ブ ――――― ・・・


「 ・・・だよな。 」

定員オーバーでエレベーターの音が鳴り響いた・・・_____________




・・・さっき、貴島秀人に囁いていたのは、



「 ねぇ、甘い香りの君の彼女、だれ? 」

君の彼女には、手を出さないよ。との、つもりの・・・



・・・敦賀蓮 _________




もちろん、3ヶ国語を訳して企画書を直ぐに纏めたのは・・・


・・・彼




第3話、We Chase in…3時の取り合い ・・・に続く。

Love Letter from RT and CH