恋愛も、仕事も、友達付き合いも完璧で理想の男-第2話 10:00pm

Posted by 美海 * mimi on 22.2014 DRAMA
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Starring ________


敦賀蓮

貴島秀人







都会の夜。

振り向いた東の空に何も浮んでいないけれど、目の前の渋滞に瞬くようなテールライト、ビルの明りが灯る頃・・・地上の星空の世界が広がって、その中に自分達が入って行く。

この地上の星空と天の星空の区別が付かなくなる時に、事故を起こす例もあるほど、パイロットが嫌う景色。

その記事を書いた事もあって、俺が乗る飛行機は必ず、明るいうちに到着する早い便。

でも・・・

早い便にしたかった理由・・・それは・・・

俺を迎えに来てくれる事には、めんどくさく無いと言ってくれた、この友達思いのヤツと久しぶりの再会が待ち遠しかった事だった__________



・・・・・


――― Eric Satie

Trois Gymnopedies II , Lent Et Triste と共にお読み下さい。



・ ・ ・ ・ ・* 第2話 we Begin in … 2 人の約束 *・ ・ ・ ・ ・






「 あぁ、次そこ、右だって。 」


スマフォのマップのガイダンスが言っている道順。渋滞の高速を下りたら外の景色はもう夜。
ニューヨークによく似た、人と車のたくさんいるこの景色には、見慣れていた。

違うのは・・・

懐かしい思いと、でも何年も経っていると街の景色が変わっている、好奇心の二つ。



「 えっ!そこ!? 」

「 うん、そうみたい。 そう言ってるよ。 」


_____ 目の前100m先、目的地です。


そう勝手に流れてくるスマフォを、顔の横に差し出した。なにか?問題でも?そう言って気が付く・・・この友達の、

・・・お~ぉ!っと歓喜に驚く様と、

・・・うぇぇ~!っと驚愕に叫びそうな・・・

この二つ。


「 なにか・・・、問題でもある? 」


「 いや・・・何にも無い。 」


車がガイダンスどおりに、ホテルの前の道に差し掛かり、駐車場は・・・と、言う運転しているコイツ。そんなのいいよ。ホテルの玄関につけたら勝手にバレーが来るだろ?と言った。


「 バレーって、何? 」

「 ん? Valet Service だよ。 」


日本語が分からなかったので英語で言ってしまうけれど、思ったとおり玄関横に着いたら制服を着たドアマンが車のドアを開けようと、小走りで飛んでくる。


「 荷物は、チェックインで。 」


後ろのトランクを親指で指してチップを渡そうと思うけれど、日本円って札だと1000円だよな・・・と、思う。
反対のドアから出てきた友達に、ねぇ、日本ってチップ、小銭でもいいの?と小声で聞いた。

はぁ?チップ? そりゃ、女の子の何処かに挟むもんだろ?と怪訝そうな顔で言われたので、そうか、要らないのか?と思いなおした。



後部座席に置きっぱなしになっていたジャケットを取って、袖を通した。

シャツの襟をジャケットの襟の上に出し直し、胸元の開けていたボタンを一つ閉めた。

ガラス窓に写った姿で確認して、髪をかき上げて視線を外すと・・・運転していたコイツの方も同じ事を車の反対側でしていた。


その・・・変わらない俺たちの似た所・・・


思わず、笑みがこぼれてしまう。

さっ、行こう。肩をぱしっと叩いて中に二人で歩いて行った。



東京の街・・・懐かしいこの摩天楼の中の景色が一望したい気分だった。

俺が選んだそのホテルは、東京でも一番・・・上にも高いけれど、金額も高いホテル。
サーチで値段の高い順、一番初めに出たその場所を、選んでいた。

その始めの第一歩は・・・

この淀んだ空気の都会には見えないだろう星空が、地上に降り注いだ様な都会の星空がただ見たいと思っての事だけだった。

この地上の星空の中に、これから・・・

自分とコイツと創って行く世界があるのかと思うと、キラキラ輝いた未来のように思って欲しかったからだった・・・ 



「 おい、本当に彼女呼ぶぞ。勿体ない。 」


「 ん?いいよ。どうぞ、スウィートだし。 」



そう言って消えていった、二人・・・



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Love Letter from RT and CH